iOS 11から11.1.2までを脱獄できるElectraがリリース!

2018/02/27 22:34


本日、coolstar氏よりiOS 11.0~11.1.2までのiOSデバイスを脱獄することができる「Electra」がリリースされました。

以前に紹介した「LiberiOS」ではSaurik氏のCydia及びCydia Substrateがアップデートされず、sshが使えるだけでした。

今回の「Electra」はcoolstar氏などによって独自にCydia及びCydia Substrate(Substitute)などを開発して、Cydiaや脱獄Tweakが使用できるようになっています。

実際に脱獄してみましたので、以下に紹介いたします。

Electra Jailbreak Toolkit for iOS 11.0-11.1.2 対応デバイス

  • iPhone 5s
  • iPhone 6 / 6 plus
  • iPhone 6s / 6s plus
  • iPhone SE
  • iPhone 7 / 7 plus
  • iPhone 8 / 8 plus
  • iPhone X
  • iPad Air
  • iPad Air 2
  • iPad Pro
  • iPad mini 2
  • iPad mini 3
  • iPad mini 4
  • iPod touch 6G
iOS 11.0~11.1.2までの64bitデバイスが対応しています。
(iOS 11以降は64bitデバイスのみ)

脱獄するための準備


1.事前にiTunesなどでバックアップを取って下さい

※脱獄は危険な行為です。全て自己責任の元、自ら問題を解決できる方のみ行って下さい。また、脱獄することにより脱獄対策されたアプリが使用できなくなります。

※文末の追記を読んでから実行するか考えて頂けると幸いです。

2.Cydia Impactorをダウンロード

以下のLinkより、ご自身の環境にあったものをダウンロードしてください。

※最新のCydia Impactorを使用して下さい。

3.脱獄用のアプリ(ipaファイル)をダウンロード

以下のLink先から「Download」をクリックしてダウンロードしてください。

4.以前に「LiberiOS」をインストールしていた場合

SSHで以下のコマンドを実行して下さい。

export PATH=$PATH:/jb/usr/bin:/jb/bin:/jb/sbin:/jb/usr/sbin:/jb/usr/local/bin:
rm -rf /Applications/Cydia.app
uicache
rm -rf /Applications/uicache
rm -rf /.cydia_no_stash
rm -rf /etc/motd
rm -rf /etc/dropbear
rm -rf /usr/share/terminfo
rm -rf /usr/local/lib/zsh
rm -rf /bin/zsh
rm -rf /etc/zshrc
rm -rf /usr/local/bin
rm -rf /jb

再起動後、脱獄することができるようになります。

脱獄方法


1.脱獄するデバイスをPCと接続し、Impactorを起動

ダウンロードした「Electra.ipa」(zipになっている場合、ipaにリネーム)をImpactorのウインドウにドラッグ&ドロップします。



2.Apple IDとパスワードを入力

Apple IDとパスワードを入力すると自動的にデバイスへアプリがインストールされます。

もしエラーが起きた場合は、[Xcode]->[Revoke Certificates]を行ってみてください。

3.アプリを認証する

そのままでは起動しないため、設定アプリ→一般→デバイス管理(またはプロファイルとデバイス管理)を開き、追加したApple IDのメールアドレスをタップ→信頼をタップしてください。

これでアプリが起動できるようになりました。

4.脱獄を行う

ホーム画面から『Electra』アプリを起動します。



中央の「Jailbreak」をタップして下さい。



私の場合、「Error: topanga」となってしまいました。



その場合、以前のベータ版を「こちら」からインストールしてSSHで以下を実行して下さい。

rm -rf /etc/dropbear

※Electra 1.0.2以降では発生しません

※「topanga」を実際にインストールしてしまった方は、Macで以下のリンクからbuildして「removing to.panga..」を実行して下さい。

Link:https://github.com/iabem97/topanga

次に、APFS Snapshot Createdというアラートがでるので「Continue Jailbreak」をタップしてください。



その後、Cydiaがインストールされ自動的にSpringBoardが再起動され完了します。



無事、iPhone X iOS 11.1.1で脱獄完了しました!

脱獄後のTips


1.再起動後は脱獄が無効になる

iOS 9.3.3以降でおなじみの「再脱獄」が必要になります。

Erectraを起動して、「Jailbreak」を行って下さい。

また、Impactorで個人署名したものなので7日間で起動できなくなる問題があります。

2.Ext3nderをインストールする

7日間の署名問題を解決するCydia Extender系の脱獄アプリ(「Extender: Reloaded」など)がありますが、現在のところ正式に対応していません。

そこで、Ext3nderRCを利用して自動署名を有効にしておきます。

1)Ext3nderRCed.zip をダウンロード

2)Link Identity Editor(ldid), unzip, Core Utilities(coreutils), zip, sedをCydiaからインストール

3)Ext3nderRCed.zipを解凍して、Ext3nderInstalledをフォルダごと/(root)に入れる

WinSCPやForkLiftなどのSFTPクライアントを使用

4)SSH接続し、以下のコマンドを実行

cd /Ext3nderInstalled
chmod +x ./install.sh
./install.sh

これでホーム画面上にExtenderアプリが表示されれば成功です。日本語化されているので、使い方も簡単かなと思います。Respringして設定してみて下さい。

※インストールすると/etc/hostsに「127.0.0.1 ocsp.apple.com」が追加されます。

3.テーマを変更する

WinterBoardは対応していないので、BigBoss RepoにあるAnemoneを利用して下さい。Anemoneでテーマを変えたい場合、Ryan Petrich氏のRepoを追加してベータ版の「RocketBootstrap」をインストールする必要があります。

Repo: http://rpetri.ch/repo

4.デフォルトでOpenSSHがインストールされている

CoolStar氏のRepoがデフォルトで2つ入っており、その中にあるOpenSSHがインストールされています。

Apple File Conduit “2"が対応していない他、何かあった時に復旧できる手段となるのでインストールしたままにしてください。

コマンドでいろいろと対応することができます。


5.OpenSSHのパスワードを変更

SSHで接続し以下のコマンドを実行(デフォルトはalpine)
passwd
passwd mobile

6.Touch ID搭載の端末

FingerTouchの0.0.6 beta2が対応していて便利です。

Repo:http://capt.dreamcode.it

まとめ


まだ対応している脱獄Tweakは少ないです。

Link:Electra Tweak Compatibilty List

こちらを参考にしてください。

また、ほとんどがSaurik氏のものじゃないパッケージで動いているため、Cydia Storeが対応するか不明です。

私のパッケージで動作するものは、PokeGo LS GIF、SSPatcher iOS 6 to 11については確認済み。

(アプリ系はアプリのバージョンが変わらなければ大丈夫なはず…)

他のものについては少しずつやっていこうと思っています。

追記:
Saurik氏によると

APT 0.7 Strict (lib) 0.7.25.3-15は、iOS 2.0 – 10.3で動作している公式のCydiaを実行している人を対象にしているもので、iOS 5以降のTLS 1.2の問題(github repo etc…)を修正したパッケージになっています。

Electraをインストールしている場合は、私が進めているパッケージをインストールしないことを強くお勧めします。私はElectraでテストをしていませんし、時間を費やしても全く興味がありません。

おそらく比較的近い将来、私からの更新がたくさんあります。

私は何週間も病気になりました。Substrateの限界に重大かつ予期せぬ問題がありました。Substrateをあまりにも重視し、実際に長年にわたる問題を修正する必要がありました。

新しいバージョンのCydiaは、新しいバージョンのSubstrateがなければ動作しないでしょう。私はSubstrateの新しいバージョンがElectraで動作しないと確信しています。

(これはLiberiOSではうまくいきませんが、「漠然とサポートされたアップグレードパス」です。私はすでに働いている他の2つの方法を試しています。そのうちの1つはElectraで正しく機能しませんでした。もう1つはElectraではなくCydiaの脱獄に基づいたブートストラッププロセスを想定しています。 )

Electraを実行しているデバイスに新しいSubstrateをインストールしようとしても、無害になるか、何も起こりません。

coolstarが良いアイデアだと思っていることについて、私の人生の多くを浪費することに全く関心がなく、coolstarがプッシュしたパッケージを考えてみると、 明らかに競合するバージョン番号があります:/

Electraで脱獄パッケージを使用することに興味がある人は、非常に注意する必要がありますし、おそらく他の脱獄コミュニティのテスターに頼るべきです。
(ほとんど適当な訳ですが、Saurik氏はElectraを実行しているデバイス向けに、今後の対応はしないとのことです)

それでは!