SideStore – デバイス単体でSideloadアプリの署名やインストールを行う方法

2023/02/18 01:38

iPhoneやiPadだけでSideloadアプリの署名やインストールを行うことができる「SideSotre」のインストール、使用方法を紹介いたします。


iTunesとiCloudをインストール


ここではWidowsを使用してセットアップする方法を紹介します。

SideStoreをインストールするために、はじめに「SideServer」をインストールする必要があります。

※Sideloadlyなどでは上手く動作しません。AltServerでWindowsの場合Shift、Macの場合Optionを押したままアイコンをクリックして「Sideload .ipa」からインストールすることもできます。

Microsoft Store版ではないiTunesとiCloudをダウンロード

Microsoft Store版のものをご利用の場合、先にアンインストールしてください。


iTunesは上記ページから最新のものをダウンロードしてインストール

iCloudは以下のLinkからダウンロードしてインストール

Link:iCloudSetup.exe

iCloudの設定

インストールすると再起動が求められます。普段使っているApple IDでログインしてください。

写真などの項目はチェックをオフにしました。

PCにSideServerをインストール

SideServer Downloads

SideServerをダウンロードしてインストール

「SideServer.Installer.msi」をダブルクリックし、ウィザードに従ってインストール

スタートメニューからSideServerをクリックするとシステムトレイに表示されます。

Jitterbugを使用してSideSotre用のペアリングファイルを作成

Link:jitterbugpair-win64.zip

zipファイルを展開してPCとiPhoneを接続

「jitterbugpair-win64」のフォルダを開き、上部のディレクトリが表示されているところに「cmd」と入力してEnter

コマンドプロンプトが開くので「jitterbugpair.exe」と入力してEnter
(その際にデバイスのロックが外れていることと、信頼をタップしている必要があります)

「j」と入力して「Tab」キーを押すことで自動補完してくれます。

「jitterbugpair-win64」のフォルダ内に「(デバイスのUDID).mobiledevicepairing」というファイルが出来ているので、拡張子を「.plist」に変更してiCloudドライブに保存しておきます。

その際、iCloudドライブ上にわかりやすく「SideStore」などのフォルダを作成して、その中に入れておくといいでしょう。

SideStore IPAのインストール


iOS / iPadOS 14以降のデバイスが対応しています。

※「AltStore」がインストールされていると機能しないため、インストールされている場合はアプリを削除してください。
MDCは「WDBRemoveThreeAppLimit」に対応したベータ版で最大10個のSideloadアプリをインストールすることができるようになっています。

iOS 15.0(15.7.2以降は除く)から16.1.2まで対応している「MacDirtyCow exploit」を使用しています。

【参考】


それ以外の方は、通常のIPAファイルをダウンロードしてください。

タスクバーにあるSideServerのアイコンをShift+左クリックして「Sideload.ipa」から接続しているiPhoneをクリック「SideStore.ipa」を選択してインストールします。

Apple IDとパスワードを入力してしばらくするとインストールされます。

注意:SideSotre上でも利用するので、メインで使用しているApple IDとは違うものを利用してください。

上記iCloudで設定したものとは違っても問題ありません。2段階認証されていないApple IDが簡単でおすすめです。
TempファイルをCドライブ以外に設定している場合インストールできないので注意してください。


SideStoreを使えるようにする

iPhone / iPad側で操作します。

1.WireguardをApp Storeからインストール

WireGuard
価格: 無料 (記事公開時) サイズ: 4.7 MB
App Store


2.SideStore用のVPN構成ファイルをダウンロード

Link:SideStore.conf

3.Wireguardにインポート

Wireguardアプリを開き、右上の+から「ファイル、アーカイブから作成」を選択 → 2でダウンロードした「SideSotre」を選択するとWireguardアプリ内に「SideSotre」の項目が追加されます。

VPN構成の追加を求めていますと表示されるので「許可」をタップ

※IPAファイルのインストールやアプリのリフレッシュ時に「SideStore」をOnにしてVPNに接続する必要があります。

4.デベロッパーモードを有効にする

iOS 16以降だとこの作業が必要です。

「設定」>「プライバシーとセキュリティ」から「Developer Mode」をOnにして再起動してください。

5.SideSotreを信頼する

「設定」>「一般」>「VPN、DNS、およびデバイス管理」からApple IDのメールアドレスが表示されている部分をタップして「信頼」をタップ

6.Wireguardを開き「SideStore」をオンにしてVPN接続する


7.SideStoreアプリを開く

アプリを開くと何回かアラートが表示されるので「OK」をタップして、SideSotre用のペアリングファイルで作成した「plistファイル」を選択

8.Settingsタブから「Sign in with Apple ID」をタップ

SideStoreをインストールしたときのApple IDでログイン



9.My Appsタブで「Refresh All」をタップ

VPNとWi-Fiに接続されていると、Sideloadしたアプリが再署名されます。

新しいIPAファイルをインストールするときは左上の「+ボタン」からインストールすることが出来ます。

SideStoreのメリット・デメリット

AltStoreはPCやMacが起動している必要があり、同じWi-Fiネットワークで署名やアプリのインストールを行う必要がありますが、SideStoreはVPN経由で行うため手間が減ります。

AltStoreとは違い「WDBRemoveThreeAppLimit」に対応しているので、3つ以上のアプリをインストールすることが出来ます。ただし、一つのデバイスにインストールできるのは10個までなので気を付けてください。

現段階ではベータ版で上手く動作しないときがあります。

Discordサーバーで最新の情報をやり取りしているため、興味のある方は覗いてみてください。

個人署名は7日で無効となるので、気付いたら更新するようにしておいてください。

参考Link