yalu102を使った脱獄でiOS 10.1、10.2から10.2へ復元する方法

iOS 10.2の署名がAppleにより止められている現在、iOS 10.1や10.1.1、10.2から通常の方法で復元することは出来ません。
ただし、yalu102で脱獄しており過去にtsscheckerにてiOS 10.2のshsh2を保存している方は復元が可能です。
今回は実際にiOS 10.2から10.2へ復元してみましたので紹介いたします。
iPhone 6にてiOS 10.2へ復元した環境
事前に「futurerestore – Prometheusを使ったiOSのダウングレード・アップデートについて」を把握しておく必要があるので目を通しておいて下さい。futurerestoreというMac/Linux向けのCLIツールを使用します。
実際にfuturerestoreで復元に使った環境
- macOS Sierra 10.12.3
(参考:Windows上のVMwareにmacOS 10.12 Sierraをインストールする方法) - iPhone 6 (iPhone7,2) iOS 10.2
- ECID_iPhone7,2_10.2-14C92.shsh2(noapnonce)
- iOS 10.2と10.2.1のIPSW
(参考:iOS 10 or later IPSW Download Links) - futurerestore
- iPhoneTunnel.app.zip
iOS 10.2と10.2.1ではベースバンドのバージョンが同じで、SEPファイルも互換性があるため復元しても問題はありません。
ただし、今後iOS 10.3以降となってくると問題が発生してくる可能性があります。
(iOS 10.3 beta1ではSEPの互換性はありますが、ベースバンドが上がります)
※SEPファイルに互換性が無かった場合、Touch IDが使えなくなります。
(例.iOS 10.2と10.1.1では互換性がありませんでした)
参考:【iPhone】nonceEnablerを使ってiOS 9.3.3から10.1.1へアップグレードする方法
※iPhone 7及びiPhone 7 Plusはtsscheckerとyalu102が対応していないため利用できません。
yalu102及びfuturerestoreを使ったiOS 10.2への復元方法
1.yalu102でデバイスを脱獄参考:iOS 10.2を脱獄する「yalu102」のベータがリリース!
2.iPhoneTunnel.appでUSBでのSSHを有効にする
USBでデバイスとMacを接続して、iPhoneTunnel.appを起動
「トンネルを入りにする」にしてSSHで接続
ssh [email protected] -p 22221)拡張子.shsh2を.shsh2.plistにリネームし、Xcodeで開く
2)generatorの値をコピー
3)以下のコマンドでnvramに書き込む
nvram com.apple.System.boot-nonce=generatorの値
nvram -p3.futurerestoreを使って復元
以上で完了です。
ディスカッション
コメント一覧
記事には関係ないのですが、
iPhone6 OS10.2ではiFunBox認識されないのでしょうか?
他の端末は認識するのに上記の端末だけ認識されないのです。。。
iFunBoxは最新Ver.です。
練習したおかげで、改めて脱獄して、tweakを入れ直す手間はかかりましたが、サブ機なので慌てず再構築しました。いい練習になりました。また、わかりやすい解説をありがとうございました。唯一、記事にあるように、ios10.3になったときにいけるかどうかが気になっています。
動画はなるべく短くするように編集してしまいました。
わかりづらくなってすみません。