yalu102を使った脱獄でiOS 10.1、10.2から10.2へ復元する方法

2017/02/05 20:02

iOS 10.2の署名がAppleにより止められている現在、iOS 10.1や10.1.1、10.2から通常の方法で復元することは出来ません。
ただし、yalu102で脱獄しており過去にtsscheckerにてiOS 10.2のshsh2を保存している方は復元が可能です。
今回は実際にiOS 10.2から10.2へ復元してみましたので紹介いたします。

iPhone 6にてiOS 10.2へ復元した環境

事前に「futurerestore – Prometheusを使ったiOSのダウングレード・アップデートについて」を把握しておく必要があるので目を通しておいて下さい。

futurerestoreというMac/Linux向けのCLIツールを使用します。

実際にfuturerestoreで復元に使った環境 記事執筆時点での署名されているiOSバージョンは「iOS 10.2.1」のため「iOS 10.2.1のIPSW」が必要になります。

iOS 10.2と10.2.1ではベースバンドのバージョンが同じで、SEPファイルも互換性があるため復元しても問題はありません。

ただし、今後iOS 10.3以降となってくると問題が発生してくる可能性があります。

(iOS 10.3 beta1ではSEPの互換性はありますが、ベースバンドが上がります)

※SEPファイルに互換性が無かった場合、Touch IDが使えなくなります。

(例.iOS 10.2と10.1.1では互換性がありませんでした)

参考:【iPhone】nonceEnablerを使ってiOS 9.3.3から10.1.1へアップグレードする方法

※iPhone 7及びiPhone 7 Plusはtsscheckerとyalu102が対応していないため利用できません。

yalu102及びfuturerestoreを使ったiOS 10.2への復元方法

1.yalu102でデバイスを脱獄
参考:iOS 10.2を脱獄する「yalu102」のベータがリリース!

2.iPhoneTunnel.appでUSBでのSSHを有効にする
USBでデバイスとMacを接続して、iPhoneTunnel.appを起動
「トンネルを入りにする」にしてSSHで接続

ssh [email protected] -p 2222
1)拡張子.shsh2を.shsh2.plistにリネームし、Xcodeで開く
2)generatorの値をコピー

3)以下のコマンドでnvramに書き込む

nvram com.apple.System.boot-nonce=generatorの値
nvram -p
3.futurerestoreを使って復元
以上で完了です。