checkra1n – iOS 13に対応した脱獄ツールがリリース!

2019/11/10、bootRom exproit「checkm8」を利用した脱獄ツール「checkra1n」がリリースされました。
実際にiOS 13.2.2を脱獄してみたので、以下に詳細を説明致します。
checkra1n対応デバイス
- iPhone 6/6+、iPhone 6s/6s+/SE、iPhone 7/7+、iPhone 8/8+、iPhone X
- iPad 6/7、iPad Air/Air 2、iPad Pro (12.9″ 1st/2nd)/iPad Pro (9.7″)/iPad Pro (10.5″)、iPad mini 4
- iPod touch (6th generation)/iPod touch (7th generation)
- iPad 5th
iPad Air 2iPad Pro 1st Gen
- iPhone 5s
- iPad mini 2/3
- iPad Air
./checkra1n.app/Contents/MacOS/checkra1n_gui
bootRom exproit「checkm8」を利用しているため、A5チップからA11チップまでのCPUを搭載した64bitのデバイスが対象となります。
iOSはiOS 12.3~iOS 13.2.3が対象となりますが、iOS 12.4までは「unc0ver」にて脱獄可能です。
つまり一番の特徴は、iOSのバージョンが上がっても少しの修正で「iOS 13.x以降の最新OSを脱獄する」ことが可能です。
注意:A12以降のデバイスは対応していません
- iPhone Xs/Xs Max/Xʀ、iPhone 11/11 Pro/11 Pro Max
- iPad Pro 11″/12.9″ (3rd)、iPad Air (3rd)、iPad mini (5th)
すでに脱獄している場合は、そのバージョンで待機してSHSH2ファイルを保存しておきましょう。
checkra1nでの脱獄方法
こちらのサイトからツールをダウンロードします。
「checkra1n 0.9 beta」(記事執筆時点)をクリック→「Download for macOS」をクリックしてください。
初期リリースではmacOSのみ対応で、今後WindowsとLinuxのサポートとなるようです。
2020/02/05追記:Linux版のcheckra1nがリリース
必ず脱獄する前にiTunesなどでバックアップを取っておきましょう。
記事執筆時点のcheckra1n 0.9 betaではMacの言語を英語に設定する必要があります。
追記:DFUモードに上手く入らない場合、Apple純正のUSB-CケーブルからUSB-Aケーブルにすることで改善される、もしくはサードパーティ製のケーブルを利用してみてください
1.checkra1n.appをアプリケーションへドラッグ&ドロップ

2.右クリックから開きアプリケーションを起動

3.ガイダンスに従って進めます

4.MacとUSBでデバイスを接続して「DFUモード」へ入れます

ガイダンスが表示されるので、それに従ってDFUモードに入れます。
あとは自動的に脱獄作業が開始されます。
完了すると以下のような画面になり、デバイスにcheckra1nのブートロゴが表示されます。

5.デバイスにcheckra1nのアプリが追加されるのでタップ

6.Cydiaをタップしてインストール

7.インストール作業が行われ、ホーム画面上にCydiaが表示されます


まとめ
checkra1nは、bootRom exproit「checkm8」を利用した脱獄のため、iOSのバージョンが上がってもAppleのソフトウェアアップデートでは修正できません。
仕組みについては、「checkra1n team」のLuca氏が発表したPDFのスライドで見ることができます。
Link: http://iokit.racing/oneweirdtrick.pdf
それによると、将来的には「デュアルブート」や「iOSデバイス上でLinuxを起動」するなどの研究目的に使用できるとのことです。
既知の問題についてはこちらを確認してください。
脱獄界隈では、iPhone X (A11)が最強になる時代になりました。
現在は再起動後にPCに接続して再脱獄する「semi-tethered(紐付き脱獄)」ですが、過去のように「untethered(紐なし脱獄)」することができるパッチが開発されることを願っています。
A12以降のデバイスは、iOS 13.2で修正されたカーネルexploitをしようして脱獄できる可能性もあるので、興味のある方はできるだけバージョンを上げないで待機しておきましょう。
Twitterで脱獄関連の最新情報をツイートしているので、興味のある方はフォローしてみてください。
iOS 13に対応した脱獄Tweakは、まだ少ないですが今後開発がされていくと思います。
私のパッケージもなるべく対応していきたいと考えています。
checkra1nの更新内容
checkra1n 0.9.8 betaバグフィックス
- 追跡できなかった多くのバグをを修正
- Linux版のリリース(CLI)
- webra1nを導入(WebベースUI)
- pongoOSを導入(詳細は後日発表とのこと)
- ncursesを中心とした新しいCLIの追加されFastDFUをサポート
- デバッグ用に「-version」オプションをCLIに追加
- GUIとCLIにcustom boot-argsを追加
- サポートされていないバージョンでも実行出来るようにするオプションを追加
- iOS、iPadOS 13.3.1のサポート
- インターネットアクセスがなくてもcheckra1n appを実行できるように
- Apple TV 4Kは、脱獄が成功した場合でも-20エラーを生成します
checkra1n 0.9.7 beta
バグフィックス
- GUIでデバイスモードの変更を検出できなかった問題を修正
- 一部のiPadモデルの脱獄時にGUIがハングする問題を修正
- Apple TV 4Kのサポートを追加
- 起動時にOTAアップデートを消去するように
- iOS 13.3のサポートを追加
- libimobiledeviceの依存関係を削除
- tvOSのブートストラップ中にインターネット接続が利用できない状況を適切に処理するように
- tvOS loaderアプリのコントロールセンターショートカットを追加
- Apple TV 4Kは、脱獄が成功した場合でも-20エラーを生成します
checkra1n 0.9.6 beta
バグフィックス
- 第6世代iPadのサポートを修正
- A7デバイスが成功時にエラーコードを報告する問題を修正
- loader(checkra1n)の「Restore System」機能を使用した後、起動時にjailbreakアプリのアイコンが表示される問題を修正
- 長時間のアップタイム後に発生するエラーに対するloaderアプリの回復力を高める
- 中国製iPhoneでLoaderとCydiaが 「no internet connection」 (インターネットに接続できません) というメッセージを表示して失敗する問題を修正
- iPad ProのSmart Keyboardが接続解除される問題を修正
- 高速充電が機能しない問題を修正
- 同一アプリ内からApple TVの脱獄をサポート
- iPad第5世代、iPad Air第2世代、iPad Pro第1世代のサポートを追加
- iOS 13.2.3のサポートを追加
- コマンド・ライン・インタフェースをゼロから再設計
- loaderの速度を大幅に向上
- loaderdとfriendsのデーモンの問題を変更
- 開発者向けにカーネルベースやその他の有用なものをエクスポート
checkra1n 0.9.5 beta
- Apple IDからサインアウトする可能性がある問題を修正
- MobileSubstrateの初期化が遅延する問題を修正
- OTA更新プログラムをダウンロードし、一部のユーザーに問題を引き起こす可能性がある場合を検出
- DFUモードにスムーズにアクセスできるようになったほか、多くのバグも修正
checkra1n 0.9.3.2 beta
- 特定のデバイスでユーザー領域のおかしな動作を修正
checkra1n 0.9.3 beta
- 一部のユーザーで生体認証が機能しなかった問題を修正
- 一部のユーザーでタッチスクリーンが応答しなくなる問題を修正
- loader(checkra1n)アプリがホーム画面に表示されない場合がある問題を修正
- iPadのスマートキーボードが機能しなかった問題を修正
- 一部のデバイスで高速充電機能が機能しなかった問題を修正
- 一部のデバイスでTaptic Engineが動作しなかった問題を修正
- 一部のユーザーのバッテリー設定が読み込まれない問題を修正
- OTAアップデートをダウンロードした際、問題を引き起こす可能性がある場合を検出するように
このベータ版では、デバイスの安定性を向上させるために、substrateのローディングメカニズムが一から書き直されました。
このベータ版には、no-substrateモードで起動するオプションも追加されています。この機能を利用するには、アプリのSafe Modeにチェックします。
また、Verbose Bootにするオプションも追加されています。
checkra1n 0.9.2 beta
- 脱獄中にApple Watchが通知を受け取らない問題を修正
- DFUモードへの移行の信頼性を向上
- macOS 10.10 Yosemiteでcheckra1nを使用できない問題を修正
このベータ版では、no-substrateモードで起動するオプションが追加されています。この機能を使用するには、デバイスの起動が完了するまで、リンゴのロゴが表示されたときにボリュームアップボタンを押したままにします。その後、問題の原因となっている微調整をアンインストールし、再起動して通常のジェイルブレイク状態に戻すことができます。
checkra1n 0.9.1 beta
- CydiaをiPadにインストールすると、loaderアプリがクラッシュする問題を修正
- macOSの言語が英語以外に設定されている場合のクラッシュを修正
- iPad MiniがGUIで動作しない問題の修正
- scpバイナリが期待どおりに機能しない問題の修正
このバージョンでは、一部のエラー、特に-20エラーの明確性も向上しました。これにより、現在、その解決方法に関するガイダンスが提供されています。
ディスカッション
コメント一覧
checkra1n では7日間問題はあるのでしょうか?
ReProvisionで再署名ですか?
checkra1nはunc0verのようなアプリをインストールして使うものではなく、PCにインストールしたソフトから実行するものです。
7日間の問題はありませんが、再起動した場合、PCから再度脱獄する必要があります。
【手順】
最初からDFUモードに入れても検出されるので、何度かトライしてみてください。
今わたしのiPhoneはxsのios 13.1.3なんですけど
このバージョンのままで待機しとけば今後脱獄が来るてわけですよね?もし違ってたらごめんなさい🙇♀️
デバイス単体でアプリのヘッダーダンプって出来ますでしょうか?
iOS12.4(unc0verで脱獄済)
classdump入れてnewterm2でコマンド打ってみましたが出来ませんでした
影ながら応援してます、頑張ってください💪
Ipad pro10.5
Mac book retina2015
Usb, a,c
なんですが、DFUモードに入らず
ただの再起動に、なってしまいます。
動画を見ながら何回も試しましたができません。
Checkra1nのためだけに、macを買ったので
なにかしら方法はないでしょうか
unc0verがiOS 12.4.1に対応する予定があるとのことです。
セーフモードにチェックを入れて脱獄したあとに、怪しいTweakをCydiaから削除してみてください。
checkra1n v0.9.5 beta
checkra1n にて脱獄の後、AppStore++ と YoutubeTools をインストールしてRespring後、
Cydia が開かなくなりました。
その後、checkra1n アプリにてRestrore Systemをした後に改めて脱獄しても、状況は変わらずです。
FilzaEscapeも起動せず/var/libが消せない、
また
Cydia を削除する事もできずにいます。
また同じくRestrore System実施後に楽天ペイアプリを開くと、
「Jailbreakを検出しました」と出る為、
入獄できていないのかと最初思いましたが、
これはCydia がホーム画面上にいるからという認識で合っているのでしょうか。
どちらにしても
Cydia を開けるようにしたいのですが、
何か方法をご存じだったりしませんでしょうか。
AppStore++は現在のところiOS 13に対応していません。
他のインストールしたTweakも消してみてください。おそらくYouTubeToolsは問題ないと思います。
(YouTubePatcherは問題ありません)
楽天ペイアプリはLiberty Liteで回避可能です。
アンインストールも、何度も試しましたが・・
MAC 10.14.6(MOJAVAE)
IPHONE 13,1,2
です。
あと、iOS 13.2.3でもcheckra1nで脱獄できるので、アップデートをお勧めします。
ただ、一度再起動すると、 iphone にインストールされたcheckra1nが開かず・・・
もう一度入獄することができません。解決方法ご存知でしょうか?
そのときに、safe modeにチェックを入れてSubstrateを機能しないようにしてください。
デバイスの再起動等の操作は「PowerSelector」を入れておくと便利なのでお勧めです。