PowerSelector – iOSの必要な電源関連をCC、アプリ、電源メニューから実行できる脱獄アプリ

2018/09/10 23:14

PowerSelector (iOS 11 & 12)

iOS 11用に「PowerSelector (CCSupport)」というCCトグルを作成していましたが、今回アップデートでフルモデルチェンジを行いました。

以前はコントロールセンターで呼び出すだけのものでしたが、電源OFFメニューのスライド部分をタップすると切り替わるTweakと、セーフモードでも動作させることが出来るアプリを一挙に追加しました。

これにより、「PowerSelector」のみですべての電源関連の機能をまかなえるようになりました。

PowerSelectorの機能

PowerSelectorの主なメニュー

  • Power Off:電源を切る
  • Reboot:デバイスを再起動
  • LDRestart:脱獄状態を失わないで再起動 ※後述
  • Safe Mode:mobilesubstrate系のアドオンを無効にして起動
  • Respring:SpringBoardを再起動
  • UICache:uicache及び、不要なファイルを削除してRespring
主な機能はこの6つを実行することができます。

その他にも設定で様々なものを利用できます。

※LDRestart(ldrestartコマンド)

ldrestartは、「ソフトリブート」と呼ばれています。カーネル空間をそのまま維持するという点を除けば、従来のリブートとほぼ同じです。

カーネル空間をそのまま維持することは、現在の「semi-untether」または「FastRecovery」の脱獄のために重要です。
完全な再起動のように、残りのシステムと関係のあるすべてのものが再起動されます。

いくつかのバグを解決したり、通常はこのldrestartを “ソフトリブート"するだけで正常に機能するために再起動が必要な調整を行うことができます。

脱獄後・再脱獄後に実行される機能です。

コントロールセンター

コントロールセンター

コントロールセンターからPowerSelectorのメニューを呼び出すことができます。

電源OFFメニュー

電源OFFメニュー

パワーボタン長押し(iPhone X などの場合ボリューム Up > ボリュームダウンを短く押して、パワーボタンを長押し)で表示されるメニューのスライド部分のボタンをタップすると各種メニューが切り替わります。
万が一、iPhoneが固まってしまった場合で電源OFFメニューだけが呼び出せるときに利用できます。

PowerSelectorアプリ

PowerSelectorアプリ

アプリ上から各種操作を行うことができます。

普通に使用するのはもちろん、Safe modeやNo Substituteモードでも使用することができます。

再脱獄を行うためにアプリ上でRebootを行うなど役に立つでしょう。

PowerSelector の設定

大きく分けて3つの項目で分類されています。

Control Center

コントロールセンターで使用するトグルの設定を行います。

PowerSelector-controlcenter

はじめに「設定」→「コントロールセンター」から「PowerSelector」を有効にしてください。

CC(コントロールセンター)のボタンを押したときに表示されるメニューや情報を設定することができます。




メインセクション

  • Power Off:電源を切る
  • Reboot:デバイスを再起動
  • LDRestart:ldrestartコマンドを実行
  • Safe Mode:mobilesubstrate系のアドオンを無効にして起動
  • Respring:SpringBoardを再起動
  • gUICache:uicache及び、不要なファイルを削除してRespring
    (実行時に数秒掛かります)
  • Lock:デバイスをスリープ状態にする
情報セクション

  • Display Wi-Fi IP:接続している場合、そのIPアドレスを表示
  • Display Global IP:確認くんなどで調べることができる自分のグローバルIPアドレスを表示(「https://api.ipify.org/」の返り値を使用)
  • Display RAM Info:Free RAM:ボタンを押したときの空いてるRAM容量を表示/Installed RAM:そのデバイスのRAM容量を表示
オプション

  • Disable when Passcode locked:パスコードロック時に操作できないようにする
  • Respring after gUICache:gUICacheを実行後に自動的にRespring

Power Slider

PowerSelector-Power-Menu

パワーボタン長押し(iPhone Xの場合ボリューム + – パワーボタン)で表示されるメニューの設定を行います。

「Enabled」をOFFにすると機能を無効にします。

「Select Item to Use」で使用するメニューを選択できます。

「slide to power down」などの文字列は「スライドで電源オフ」など好きな文字列にカスタマイズできます。

Applications

PowerSelector-settings

「Use Apps」をオフにするとホーム画面からPowerSelectorのアイコンが消えます。

セーフモードやNo Substituteモードの場合は表示されます。

変更するにはRespringが必要です。

PowerSelector のインストール

私のrepoからインストールできます。

https://cydia.ichitaso.com



PowerSelector」と検索してインストールしてください。

更新情報

v1.1-4
– Openerと一緒にインストール出来るようにしました。

(私のRepo:「https://cydia.ichitaso.com」にて公開しています)

v1.1-5
– unc0verで脱獄した場合、一部でセーフモードにならない問題を修正

v1.1-6
「Cydia Substrate 0.9.7000」をサポート

v1.1-7
– iOS 12 unc0ver Jailbreakをサポート
– 名前を「PowerSelector (iOS 11 & 12)」に変更

v1.1-8
– iOS 12 Chimera Jailbreakをサポート
A12(X) arm64eをサポート

v1.1-9
– iPadでのアプリ上で横画面とUpside Downをサポート

v1.2.0
– アプリにダークモードを追加

PowerSelector-darkmode

(Tweakが有効になっている必要があります)

– 共有メニューを追加

v1.2.1
– sbreloadオプションを追加
(通常のRespringより早いです)
– CCにuptimeを表示するオプションを追加
(デフォルトではオフ)

– iPhone上のアプリで横画面表示を対応

v1.2.2
– PowerSlider機能をiOS 13に対応
iOS 13にて完全に機能するようになりました。

v1.2.3
– iOS 12以下のデバイスで設定が表示されない問題を修正

v1.2.4
– 「Use Respring Only」を追加
オンにするとCCボタンをタップするとすぐにRespringされます。

v1.2.5
– 「Respring by Long press」を追加
オンにするとCCボタンを長押しでRespringします。オフの場合はPowerSelectorの設定を開きます。

v1.2.6
CCの長押し
– NotifyWiFi Xとコンフリクトする問題を修正
– PreferenceOrganizer2及びshuffleとの互換性を追加




1.2.7以降の変更内容
英語ですが、こちらを参考にしてください。

PowerSelector | ichitaso’s Repository




というわけで、iOS 11以降の電源関係については考えられるものをすべて入れてみました。

入れておくと役に立つでしょう。