bootra1n – USBメモリだけで「checkra1n」を実行できるWindowsPC向け脱獄ツール

2020/02/06 18:01


あらかじめ「checkra1n」がインストールされたLinuxイメージを、起動可能なUSBメモリにインストールして、あらゆるPCで「checkra1n」による脱獄ができる「bootra1n」を紹介いたします。

bootra1n Linux + checkra1n, on USB


動画で流れを見ていただくとわかりやすいと思い作成しました。

bootra1nのイメージを作成



こちらの手順で行っていきます。

必要な条件
・512MB以上のUSBメモリ
・64-bit or 32-bit AMD or Intel PC


1.bootra1nのisoファイルをダウンロード


Link先の[Assets]をクリックしてダウンロードしてください。

  • 64bit:bootra1n-x86_64-xxx-.iso
  • 32bit:bootra1n-i686-xxx-.iso
isoファイルを取り出します。


2.USBメモリに書き込む

Rufus」というソフトを使って起動可能なUSBドライブを作成

使うのはインストールしない「Portable」版でOK

デバイスの部分が使いたいUSBメモリになっていることを確認→「選択」からbootra1n.isoを選択し「スタート」



そのままOK

続けてOKをクリックして書き込みます。

正常に書き込みが完了したら準備完了です。

USBメモリから起動して「checkra1n」を実行


1.PCを再起動してブート中に[F12]を連打して作成したUSBメディアから起動

2.Void Linuxの画面が表示されたらOK

起動に失敗する場合、USBの接続場所を変更してみてください。

3.ユーザー名「anon」パスワード「voidlinux」でログイン

「sudo checkra1n」とコマンドを入力してEnter

4.checkra1nが起動するので「Start」

iOSデバイスとPCをUSBで接続しておいてください。

5.ガイダンスに従って「Next」

6.「Start」でDFUモードへ入れて実行

ガイダンスが表示されます。

7.All Doneとなったら成功

あとはiOSデバイス側でCydiaをインストールすれば脱獄完了です。

トラブルシューティング

  • Error -77: 脱獄を開始する前にパスコードを消してください。完了したら元に戻すことができます。
  • Error -78: checkra1nを終了し、入力した内容を再確認してください
    sudo checkra1n
  • Secure Boot Errors: BIOS設定でセキュアブートを無効にしてください。
  • USBエラー: ケーブルを交換し、USB 2.0(黒ポート)から3.0(青ポート)に、またはその逆に変更してみてください。
  • ACPI Errors: ブートメニューで[RAMモード]を選択し、Tabキーを押してプロンプトに「acpi=off nomodeset」を追加します。

電源のOff/再起動

シャットダウン: sudo shutdown -h now
再起動: sudo reboot

まとめ


Optionから未対応のiOSバージョン(記事公開時ですとiOS 13.4など)やCydia Substrateを起動しないセーフモードで実行することもできます。

USBメモリさえあれば、ほとんどのPCで起動できるため、実機にインストールするよりも簡単で遥かに便利です。

Amazon.co.jp: USBメモリ

最近ですと32GBでも千円を切る値段なので、Mac Bookを持ち歩いているひと以外なら作っておくと安心です。

「checkra1n」の脱獄はUntetherではなく、再起動時に再脱獄する必要があります。

詳細は過去記事を参考にしてください。