[Tutorial] iPhone 5をiOS 10.3.3から9.0.2へダウングレードする方法

「h3lix Jailbreak」によって32bitのiOS 10.3.3が脱獄できるようになりました。
それにより、iPhone 5などのA6デバイスを様々な方法を駆使してiOS 9.0.2などにダウングレードすることができましたので、備忘録として残しておきます。
Contents
ダウングレードに必要なもの/使用したもの
- iPhone 5(iOS 10.3.3 脱獄済み)
- 上記iPhone 5のiOS 9.0.2のshsh blobs
参考:A5、A6デバイスから現在のバージョンのSHSHを抜き出す – diosra2’s blog - Mac OS X 10.10(CFW作成で使用)
- Windows(iDeviceReRestoreで使用)
- Odysseus v0.999
- iDeviceReRestore(Windowsを使用)
- iPhone 5/iOS 9.0.2の「FirmwareBundles」
- iOS 9.0.2と8.4.1のIPSW
iPhone,iPad,iPod touch,AppleTV iOS Firmware IPSW ダイレクトリンク - kloaders_with_hgsp.zip
- iPhone 5 iOS 8.4.1のOTA用 BuildManifest.plist
82228bf235d1187e068ad21962d2a84443a2f746.zip
参考:iOS 8.4.1のOTA Updateのリンク – diosra2’s blog
脱獄したiPhone 5 iOS 10.3.3からactivation_record.plistを取り出す
iPhone 5を脱獄「Apple File Condute “2"」と「OpenSSH」をインストール
一度再起動して、h3lixアプリで「kickstart」
iFunBoxなどで以下のディレクトリから取り出します。
/private/var/containers/Data/System/ランダムな英数字/Library/activation_records/activation_record.plist
この「activation_record.plist」をCFWに組み込むことでアクティベーションエラーをバイパスします。
(以前のOdysseusを使った方法ではダウングレード出来てもアクティベーションエラーとなり使用できませんでした)
CFW(Custom IPSW)を作成する
Macでの作業になります。1.odysseus-0.999.zipを展開
1)/odysseus-0.999/macos/FirmwareBundles
ここに「Down_iPhone5,2_9.0.2_13A452.bundle」をドラッグ&ドロップ
2)/odysseus-0.999/macos
ここに「iOS 9.0.2と8.4.1のIPSW」を配置
3)/odysseus-0.999
ここに「kloaders_with_hgsp.zip」を展開して「kloader」を置き換え
2./odysseus-0.999/macosでCFWを作成
1)activation_records.tarを作成するために以下のコマンドを実行
mkdir -p ./private/var/root/Library/Lockdown/activation_records
「/private/var/root/Library/Lockdown/activation_records」というディレクトリができます。
その中にiPhoneから取り出した「activation_record.plist」を入れます。
2)tarコマンドを使えるようにする
Homebrewで取得
brew install gnu-tar --default-names
すでに使える場合、次のステップへ
3)activation_records.tarを作成
tar cvf activation_records.tar ./private
これで「activation_records.tar」ができました。
4)activation_records.tarを組み込んだCFWを作成
902.ipswという名前で作成
./ipsw iPhone5,2_9.0.2_13A452_Restore.ipsw 902.ipsw -memory -bbupdate activation_records.tar
これで「902.ipsw」というCFWが作成されました。
5)pwnediBSSを取得
./xpwntool `unzip -j 902.ipsw 'Firmware/dfu/iBSS*' | awk '/inflating/{print $2}'` pwnediBSS
3.kloaderを実行し、DFUモードにする
1)iPhoneのWi-Fi IPアドレスを控えておき以下のコマンドを実行
最後の:を忘れずに
scp pwnediBSS ../kloader root@deviceIP:
2)sshでログインして以下のコマンドを実行
ssh root@deviceIP
./kloader pwnediBSS
10秒ほどで画面が暗くなり、DFUモードになります(その間ボタン類を操作しないように)
4.iOS 8.4.1のベースバンドファイル(.bbfw)とOTAのBuildManifest.plistを取得
1)ベースバンドファイルの取得
unzip -j iPhone5,2_8.4.1_12H321_Restore.ipsw "Firmware/*bbfw"
「Mav5-8.02.00.Release.bbfw」というファイルが取得されます。
2)OTAのBuildManifest.plistを取得
「82228bf235d1187e068ad21962d2a84443a2f746.zip」を展開して
/AssetData/boot/BuildManifest.plistを取得して下さい。
iDeviceReRestoreで復元
Windowsでの作業になります※Macでやってみましたが、エラーになりました。
1.iDeviceReRestoreを展開し必要なファイルをコピー
Windowsに「902.ipsw」、「Mav5-8.02.00.Release.bbfw」、「BuildManifest.plist」、「ECID-iDeviceModel-Version.shsh」ファイルをコピー
2.iDeviceReRestoreで復元
shshフォルダに「ECID-iDeviceModel-Version.shsh」ファイルをコピー
※実行時に正確な名前を入力するように言われます。
idevicererestore.exe -r --baseband Mav5-8.02.00.Release.bbfw --manifest BuildManifest.plist 902.ipsw
※iDeviceReRestoreのフォルダ上でShiftキーを押しながら右クリックで「コマンドウインドウをここで開く」を使って下さい。
成功すると以下のような画面になり、復元が完了します。
[Success] Downgrade iPhone 5 from iOS 10.3.3 to 9.0.2 pic.twitter.com/bsWJVXJH2X
— いち☠₣ƦEEÐØM (@ichitaso) December 31, 2017
Pangu9で脱獄作業を行うが30%のところでエラー0Aとなる
Error 0A ? pic.twitter.com/IOL1KoMT5N
— いち☠₣ƦEEÐØM (@ichitaso) December 31, 2017
いろいろと試してみましたが、Pangu9では結局Jailbreakできませんでした。
3uToolsで脱獄
やり方は同じなんですが、「3uTools」を使って脱獄することが出来ました。— Sami (@i_sami11) December 31, 2017
最初にAirPlaneモードにすること、設定アプリで2016/8/2以前にすること、あとはログで指示されるので従っていけば脱獄することが出来ました!

最後に時刻の設定を「自動」に戻す必要があります。
※Cydiaを開いた時にエラー表示が出ます。
iPhone 5の場合、iOS 10.3.3が最終バージョンなので、これでいつでもダウングレードができるようになりました。
注意点としては、脱獄前の「すべてのコンテンツと設定を消去」や「Cydia Eraser」を実行すると、アクティベーションエラーとなるのでご注意ください。
以上、ご参考まで!
ディスカッション
コメント一覧
「activation_record.plist」をCFWに組み込んで復元した場合、その後に
・脱獄した場合には「Cydia Eraser」といったような脱獄アプリ
・非脱獄の場合には「設定-一般-リセット-すべてのコンテンツと設定を消去」の純正アプリ
のいずれかを利用して、初期化をおこなう。
以上のどちらかの場合でもアクチベーションエラーが発生せずに利用できるものなのでしょうか?
もし検証済みでいらっしゃいましたら、教えていただけるとありがたいです。
ちなみにCydia Eraserは5s 9.0.2の環境では利用できませんでした。
エラーになる件、了解しました。
初期化を行う際には同様にCFWで復元を行う必要があるということですね。
ちなみなのですが、その際には一度作成した「activation_record.plist」込みのCFWは再度利用可能なのでしょうか?それとも10.3.3に再度入獄して、脱獄後再度抜き出して、CFWを再作成する必要があるのでしょうか?
同じCFWの件、了解しました、保存しておきます
手順を参考にして、
・iPhone5c(GSM)
・10.3.3 → 7.1.2
にダウングレードすることができました
ただし、5cということでOTAの都合上ベースバンドは 7.1.2 or 8.4.1 の
いずれも指定するとTSSエラーとなり、最新版にする必要がありました