【Hackintosh】OSx86 WinPCにMavericks 10.9 DP2をインストール

2013/06/26 12:42

夢見る連載企画第4回目、今回は秋に登場予定のOS Mavericksです。

Mountain Lion 10.8をインストールする方法』『Snow Leopard 10.6.8をInstallする方法』、『Lion 10.7.4をインストールする方法』と紹介してきましたが、今回はDeveloper版ということであまり需要がないかもしれません。
しかし、「実際に動くかどうか試してみたいなぁ」ってことで検証してみました。

以下、OSx86についてのテンプレです。途中から見た方は目を通してください。

役立つ主要なOSx86情報サイト

この3ヶ所は主に英語サイトですが、アカウント登録は必須です。
メールアドレスを入力する必要がありますが、スパムなど一通も来ていないのでご安心ください。

日本語のサイト

  • OSx86jp @ ウィキ:2ちゃんねる新・mac板にある「MacOSX86の夢を語ろう!」スレのまとめなど
    本スレのテンプレや時事情報がInsanelyMacの日本語フォーラムよりも速く豊富
  • OSx86 Project @ 私的ウィキ(blog):MacOSX86の夢を語ろう! スレの過去ログやノウハウなど
日本語なので過去ログやテンプレのリンクなど、分かりやすいので参考になるかと思います。

PC環境

CPU:Intel Core i7 2600K
マザーボード:ASRock P67 Pro3
グラフィックカード:NVIDIA GeForce 8800GTS
メモリ:DDR3 PC3-10600 4GBx4
ストレージ:Crucial m4 SSD 256GB(Windowsとは別で使用しています)

基本的には過去に書いた記事にSSDとHDDを足しています。

完全Windows 7 SSD 最適化セッティングマニュアル 永久保存版

事前準備

1.調査

IntelのCPUに限り動作確認がされています。
OSx86 Project – Wiki」での確認や自分のCPUの型式マザーボードOSx8610.9などのキーワードで検索してみましょう。

ハイスペックな構成で自作するのも、安く仕上げるのも自分次第で決められるので、面白いポイントですね。

2.構成

HDD/SSD単体でインストールする場合、データのバックアップが必須です。
参考:Acronis True Image WD EditionでPCデータのバックアップ

パーティションを切って空いたスペースにインストールすることも可能です。
スタートメニューで「diskmgmt.msc」と入力するとディスクの管理が立ち上がります。
右クリックからボリュームを縮小してあげると、既存のデータを残したまま空き容量を増やせます。

インストールするためにディスクをフォーマットしておきます。

あると便利なフリーソフト:窓の杜 – EASEUS Partition Master

GUIでパーティションを編集できる他、USBメモリのフォーマットなど後からでも簡単にできます。

注意点:Windowsがインストールされたドライブに入れると、電源投入後はMacの方が優先的に起動します。

3.インストールディスク

『OS_X_Mavericks_10.9_DP1.dmg』が必要になります。

インストールは、USBメモリを使った方法で行いますので、8GB以上のもの(出来れば2つ)があるといいでしょう。

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32GBの方はWindowsとMacのデータ移動(MacとWinでexFATフォーマットで共用できるため)用に10GB、あとは3つのパーティション。8GBのものは1パーティションで動作確認など使い分けています。

OS X 10.9 Mavericks のインストール方法

1.インストーラ

今回は、「myHack 3.2 BETA 8」を使った方法で紹介します。

myHack Guide | myHack

myHackをダウンロードして、10.9のインストーラを作成する方法です。
英語ですが、簡単な手順なので分かりやすいです。




2.Mavericks DP1のインストールディスクを作成する

実機のMacや前回作成したSnow Leopardで、無い場合はVMwareなどで作成できます。
参考:WindowsのVMwareでMac OS X 10.6 Snow Leopardを動かす方法
1.USBメモリを接続し、ディスクユーティリティを起動します。

パーティションマップ方式:マスター・ブート・レコード
名前:Installer(任意)、フォーマット:Mac OS 拡張(ジャーナリング)で適用します。

2.「OS X Mavericks 10.9 DP1.dmg」をマウントします。

3.myHack.appを起動します。
4.Create OS X Installerを選択

5.Create OS X 10.9 Install Diskを選択

6.先ほど作成したUSBメモリを選択します。

7.Browse Manuallyを選択

8.OS X 10.9 Developer Preview インストール.appを選択
途中で以下のようなアラートが表示されるので「OK」

「MBR support?」と聞かれますが、まだ対応していないので「No」
あとは自動で作成してくれるので、のんびりと待ってください(およそ20~30分ほど)

9.Chimera v2.1.1のインストール

MBRに対応させるため、Chimera v2.1.1を入れます。

インストール先を「myHack OS X Install Disk」にします。

これで、マスターブートレコードでも起動するようになりました。

10.マザーボードのDSDTを探す

「型式」 + 「DSDT.aml」で検索しましょう。今回もForumにあったものを使いました。
BIOSのバージョンも関係してくるので、自分の環境にあったものかチェックしてください。

11.MultiBeast – Mountain Lion 5.3.1をDownload
tonymacx86」のDownloadsからDownloadして、DSDT.amlと一緒にUSBメモリに入れておきましょう。

12.USBメモリをセットしてPCを再起動

BIOSの設定はSATAを「AHCI」、USBでのブートができるように設定しておく
USBで起動後、作成したインストーラ(USB)を選択

13.インストーラが立ち上がるのでユーティリティ→ディスクユーティリティにてフォーマット

インストールするボリュームは「Mac OS 拡張(ジャーナリング)」を選択して消去します。
ディスクユーティリティを閉じて、ボリュームを選択しインストール完了まで待ちます(5~20分)

途中でmyHackのアラートが表示されるのでOK

最後に内部エラーが出ますが、気にせず再起動します。

14.完了後、再起動し「インストーラUSB」でブート

Mavericksをインストールしたボリュームを選択し初期設定を行います。

※MultiBeastを実行するまでUSB経由でブートします。
キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━!!

MultiBeastのインストールとOS X 10.9 DP2へのアップデート

1.USBメモリに入れておいた「MultiBeast」を実行
ご自分の環境にあった内容で選択、インストールします。

(DSDT.amlがある場合、デスクトップに置いておきます)

How to use Multibeast 5: a comprehensive guide for Mountain Lion

「MultiBeast」については、こちらの英語のサイトが分かりやすく解説されています。
2.Chimera v2.1.1のインストール

そのままですとMBRに対応していないので、ブートローダーをインストールします。今回は、Mavericksを入れたディスクを選択してインストールして下さい。

再起動させてサウンドやネットワークなど正常であれば完了です!

3.ソフトウェア・アップデートの実行

ネットワークがつながったらソフトウェア・アップデートをします。

再起動後、USB経由で立ちあげ、再度「MultiBeast」を実行「Chimera v2.1.1」をインストールして下さい。以上で完了です。

Windows起動時に時刻がずれる問題

マルチブートでHackintoshを起動後、Windowsを立ち上げると時刻が大きくずれます。

また、Hackintoshで再起動後にWindowsを立ち上げるとネットワークにつながりません。
(こちらはシステムをシャットダウンしてからだと問題無いです)

時刻については、毎回インターネット時刻設定を行うのも手間なので以下のようにしています。

1)日付と時刻→インターネット時刻→インターネット時刻サーバーと同期するをオフ

2)桜時計のダウンロード : Vector ソフトを探す!

3)スタートアップに「SKRWATCH.EXE」のショートカットを作成

4)設定を以下のようにしています。

サーバ名/IPアドレス:ntp.jst.mfeed.ad.jp
起動時にオンラインにするのみチェック

参考:http://minako.ddo.jp/dojin_7/jitaku7.htm
これで、Winを立ち上げると時刻が自動的に修正されます。

Wi-Fiを有効にする

市販のMac対応Wi-Fi USBドングルで簡単に無線LANを利用できます。

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ただし、専用のドライバとアプリを使うため、内蔵されているWi-Fiネットワークとして利用したい場合、無線LANカードを接続してあげる必要があります。

1)無線LANカードの選択
ネットワークの項目で成功報告があるものを目安にするといいです。

ぼくが購入したものは、『Broadcom BCM94321MC』楽天で購入しました。

2)miniPCI E-PCI E変換ボード

無線LANカードがノートPCなどのminiPCI Eなので、PCI Eスロットに取り付けられるようにします。
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こちらの変換ボードとアンテナを2本(無線LANカードのアンテナ取り付け穴が2つのため)購入
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3)それぞれを取り付ける

アンテナとカードの取り付け穴にきちんと装着するのがポイント
DIYの要領で少し浮くカード部分を裏から小さいネジで水平になるよう固定

4)マザーボードのPCI-E x1スロットへ装着

電源投入後、認識すれば成功です。

こちらのカードはSnow Leopard、Lion、Mountain Lion、Mavericksいずれも認識し、Windows 7でも自動的にドライバを認識しました。
互換性などもあるので、参考程度でとらえてください。

いい夢が見られると嬉しいですね!