WindowsでiPhoneやiPadのIPSWファイルを分解ルートファイルシステムを取り出す方法

2016/05/03 20:51

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Windowsだけで、iPhoneやiPad、iPod touchのIPSWファイルを分解し、Root Filesystemのdmgからシステムファイルを取り出す方法を紹介いたします。


Macの場合は、以前書いた記事を参考にして下さい。

iOS 8.0のIPSWを分解してrootからのシステムファイルを取り出す方法

WindowsでIPSWファイルのdmgを分解するのに必要なもの

  • 圧縮・解凍ソフト 7-Zip:DMGファイルの閲覧や展開ができます。
  • 「F.C.E. 365 Firmware Manager」暗号化されたDMGファイルを復号化出来たりします。
  • 「Root FilesystemやRamdisk.dmg」のKeyまたはIV
暗号化されたKeyは、iOS 9.xの場合、iBoot exploitによって取り出すことが可能とのことですが、現在は32bitのCPUを使っているデバイスに限定されます。
方法は分かりませんが、The iPhone Wikiの管理人Adam I氏やiH8sn0w氏、xerub氏などが利用しているようです。現在の最新バージョンiOS 9.3.1で全てのkeyが公開されているのはiPad 2です。

Link:Firmware/iPad – The iPhone Wiki

iPad 2 WiFiのRoot Filesystemを取り出す方法

IPSWファイル:iPad2,1_9.3.1_13E238_Restore.ipsw
1.こちらをダウンロード後、右クリックメニューの7zipから開く
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一番大きいサイズの「058-25537-332.dmg」がRoot Filesystemになるので、デスクトップなどにドラッグ&ドロップしておきます。

2.F.C.E. 365 Firmware Managerを開く
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最初に何か名前を聞かれるので、適当に入力して下さい。

3.ROOT FS Decryptionを選択
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4.Original DMG file、ROOT Key、New file nameをセット
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  • Original DMG file:先ほどデスクトップなどにコピーしたDMGファイル
  • ROOT Key:
    a5f1d0ac4d850db68fc87615031330ad2843e1f4559e501c7e6094c5c77bc491123a5f60
    (参考:Eagle 13E238 (iPad2,1) – The iPhone Wiki
  • New file name:デスクトップにRootfs.dmgとしてセット(任意)
5.Start decryption processをクリック
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コマンドプロンプトが起動して、「Rootfs.dmg」がデスクトップにできます。

7zipで復号化されたRootfs.dmgファイルを開く

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「Rootfs.dmg」を右クリックして、7zipの開くをクリック
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復号化されているので、Root Filesystemを見ることができるようになります。もちろん、ドラッグ&ドロップなどでファイルの取り出しなども可能です。

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ただし、pngファイルなどは正しく表示されません。
脱獄したiPhoneにiFunBoxなどのファイラー経由でファイルをコピーし、iFileで開き、カメラロールに入れて取り出すと見ることができるようになります。

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赤枠で囲った「i」ボタンをタップ

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「Add to Camera Roll」でカメラロールに出力

iPhone 4s iOS 9.3.1のrootfs key

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このように、MacがなくてもWindowsだけでiOSのIPSWファイルを分解、取り出しすることが出来ます。脱獄中に何かファイルを誤って消してしまった場合などに利用下さい。

以上、ご参考まで!