Windows上のVMwareでOS X 10.11 El Capitan DP1をインストールする方法

el-capitan-dp1-on-windows-top

米国時間の6/8 WWDC 2015にて発表された『OS X 10.11 El Capitan』がDeveloper Previewとして公開されました。
それをWindows上のVMwareにて起動・実行できるかテストしてみたので紹介します。

必要なもの/環境

  1. インテル バーチャライゼーション・テクノロジーに対応したCPU
  2. Mac本体もしくはVMwareで作成したOS X 10.10以降の環境

    Windows上のVmwareにMac OS X Yosemiteをインストール | Will feel Tips
  3. VMware-workstation-10.0.2-1744117.exe.tar
    7zなどで解凍(実際に使用するのはPlayerのみでOK)
  4. unlock-all-v130.zip:VMware Unlocker for OS X – InsanelyMac Forum
  5. Install OS X 10.10 Developer Preview.app
    ※Developer登録が必要
※VMware Workstation 11/Player 7ですとエラーとなりました。

VMwareをMac OS Xに対応させる

「VMware Workstation」をインストール後、「unlock-all-v130」にてWindowsでもMac OS Xを認識させるようにします。

Link:unlock-all-v130.zip
展開後:

unlock-all-v130->windows->install.cmdを右クリックから管理者として実行

以上で完了です。

OS X 10.11 El Capitan DP1のインストールディスクを作成

1.インストール済みの「OS X 10.10 Yosemite」の仮想マシン設定の編集を開く>ハードディスク(VMDK)ファイルを追加

ハードウェアタブ>追加>ハードディスク>仮想ディスクの新規作成>SATAディスク最大サイズを60GB以上、仮想ディスクを単一のファイルとして格納

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名前を「OS X 10.11 El Capitan beta1.vmdk」にしておきます。
2.OS Xを起動し追加したディスクを初期化

パーティションタブを選択
ボリュームの方式:2 パーティション
オプション:GUID パーティションマップ
パーティション1の名前:Installer サイズ:8GB
パーティション2の名前:Macintosh(任意)
フォーマット:Mac OS 拡張(ジャーナリング)

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適用してフォーマットします。

3.Boot用ディスクの作成
1)Install OS X 10.11 Developer Beta.appをデスクトップに配置
2)作成した新規ディスクのInstallerに下記コマンドでインストールDiskを作成

sudo ~/Desktop/Install\ OS\ X\ 10.11\ Developer\ Beta.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/Installer --applicationpath ~/Desktop/Install\ OS\ X\ 10.11\ Developer\ Beta.app --no interaction
3)完了後、右クリックで作成したディスクを取り外しシャットダウンします。

以上でインストールディスクの完成です。

OS X El CapitanのSetup

1)VMwareを立ち上げて「新規仮想マシンの作成」をクリック

2)「後で OSをインストール」を選択する

3)ゲスト OSを「Apple Mac OS X」の「Mac OS X 10.9」にする
4)名前を「OS X 10.11 El Capitan beta1」にする
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5)仮想ディスクを単一ファイルとして格納(容量は任意)

6)完了後、Yosemiteで追加したハードディスクをVMwareの設定から削除

7)一度VMwareを終了させ、Yosemiteの入っているフォルダから「OS X 10.11 El Capitan beta1.vmdk」を「OS X 10.11 El Capitan beta1」フォルダに移動して置換
8)「OS X 10.11 El Capitan beta1.vmx」をテキストエディタで開き、以下の項目を追加、保存
keyboard.vusb.enable = "TRUE"
keyboard.vusb.idVendor = "0x0000"
keyboard.vusb.idProduct = "0x0000"
これでSetupを起動する準備が完了です。

OS X El Capitanのインストール

1)「OS X 10.11 El Capitan beta1」を選択して「仮想マシンの再生」をクリック
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このようなエラーが出たら「いいえ」をクリック

2)立ち上がったら日本語を選択しOS Xをインストール

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3)作成した「Macintosh」を選択してインストールします。

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あとは、何度か再起動されインストール完了となります。

インストール後の設定

1.Rootlessを無効にする
Terminalを起動して以下のコマンドを実行し再起動

sudo nvram boot-args="kext-dev-mode=1 rootless=0"
2.VMware Toolsのインストール
CD/DVD(IDE)の項目からISOイメージファイルを設定

unlock-all-v130->tools->darwin.isoを読み込ませ、VMware Toolsをインストール

(通常のFinder画面では表示されないため「リスト」で表示)

インストール後、再起動するとディスプレイのサイズやドラッグ&ドロップなどが出来るようになります。

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感想としては、一応起動・動作はするものの動作が遅く、Finderの表示がおかしかったりと実用的ではありませんでした。

とりあえず、「Rootless(Security)の無効化」や「sudo」コマンドは使用できるのが確認できて良かったです。

それではまた!