iOS 10.2を脱獄する「yalu102」のベータがリリース!

2017/01/26 23:04

iOS 10.1 – iOS 10.2を脱獄することが出来るyalu102がベータとしてリリースされました。

実際に脱獄してみましたので、以下に紹介いたします。

yalu102 beta7の対応デバイス

  • iPhone 6s
  • iPhone 6s Plus
  • iPhone SE
  • iPhone 5s
  • iPhone 6
  • iPhone 6 Plus
  • iPad Pro
  • iPad Air
  • iPad Air2
  • iPad mini2
  • iPad mini3
  • iPad mini4
  • iPod touch 6G
beta7の段階では以上のデバイスが対応しています。

今回テストするにあたり、iPhone 6sを購入してきました。

対応デバイスは全て所有していたのですが、iOS 9.3.3で脱獄しており、テストデバイスとして使えるものが無かったため急遽購入してきました。

iPhone 7 / 7 Plusは、「yalu + mach_portal」でiOS 10.1.1までが対応しています。

iOS 10.1.1の署名はすでに停止されていますが、iOS 10.2は記事執筆時点の現在ではまだ署名がされているので、脱獄及び復元が可能です。

追記:1/31 iOS 10.2の署名が停止されました。

また、「yalu + mach_portal」のときはSamsungのCPUとTSMCのCPUで問題がありましたが、今回は両方対応しています。購入してきたiPhone 6sはN71mAPのTSMCチップのものでした。
yalu102での脱獄は、前回のyalu + mach_portalとは違い、標準でCydia Substrateが利用できるようになっています。

yalu102での脱獄方法

iOS 9.3.3 – iOS 10.1.1と同じくIPAファイルをCydia Impactorを使ってインストールし、アプリ上で脱獄するようになっています。
Link:https://yalu.qwertyoruiop.com/
1.こちらからyalu102のipaをダウンロード

2.Cydia Impactorをダウンロード
Link:Cydia Impactor
3.デバイスとPCを接続して「Cydia Impactor」を起動
4.ダウンロードした「.ipaファイル」を「Cydia Impactor」へドラッグ&ドロップ
Cydia Impactorのウインドウへドラッグ&ドロップしてください。
Apple IDとパスワードを入力すると自動的に署名され「yalu102」がインストールされます。
※Cydia Impactorで登録できるデバイスの上限は3台までです。エラーが出る場合、新規にApple IDを作成して下さい。
その際、2段階認証は設定しないでください。

5.設定アプリから自分のプロファイルを信頼させ、「yalu102」を動かせるようにします。

「設定」→「一般」→「デバイス管理」

6.yalu102をタップして起動し、「go」をタップしてしばらくすると脱獄完了です。


最初にこのような表示が出ますが、OKをタップして続けて下さい。

(failed,retryと表示された場合は再起動されるので、再度goをタップ)
7.成功するとRespringされ、Cydiaがインストールされます。


yalu102を利用した脱獄後のTips

1.Cydiaを64bitにする
脱獄後、インストールされるのがCydia32_1.1.27(32bit)のため、Repositoryを更新してCydia64_1.1.28をインストールしてください。

ベータ版のCydiaをインストールします。これによりCydiaトップページのボタンが押せないなどの問題が解決します。

Repo:http://apt.saurik.com/beta/cydia-arm64/



2.OTAを無効にする
先日、iOS 10.1.1 iPhone 7向けに「OTADisabler」を作成しましたが、iOS 10.2では機能しなかったため調査を続けます。また、iCleaner Proのベータでも無効にできませんでした。

代替え案として、tvOSのProfileをインストールして無効にします。

https://oldcat.me/web/NOOTA9.mobileconfig
インストールすることで無効になります。


yalu102 beta7にてOTAの無効化が行われました。

3.iOS 10.2のSHSH2を保存する

追記:1/31にAppleの署名が停止されました。
参考:futurerestore – Prometheusを使ったiOSのダウングレード・アップデートについて
4.OpenSSHはデフォルトで機能している
yalu + mach_portalのときと同様にOpenSSHがデフォルトで機能しているので必要ありません。そのため、OpenSSHはインストールしないで下さい。
追記:yalu102 beta6にてOpenSSHがlocalhost(USB接続)のみになりました。
CydiaにあるOpenSSHは現在のところiOS 10では働きません。
私のRepoにある「DropbearSSH」をインストールすると有効になります。
5.以下のTweakをインストールするとブートループになる
  • Appsync Unified
  • Biolockdown
  • Protect My Privacy
そのため絶対にインストールしないで下さい。

まとめ

今回の脱獄もSemi-Untetherで、再起動するごとにyalu102を起動する必要があります。
また、個人の署名でアプリをインストールしているため、一週間でyalu102が使えなくなります。その時は再度IPAファイルをCydia Impactorでインストールして上げる必要があります。
それでも試したいという方は、自己責任の元行って下さい。

また動きがありましたら記事にしたいと思います。

追記:iOS 10.2を脱獄する「yalu102」beta7がリリース!多くの64bitデバイスをサポート