iOS 10のシステムフォントやUIサウンドを取り出す方法

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2016/09/14にリリースされたiOS 10。メジャーアップデートということで、大幅な変更が行われました。

今回は、そのシステムファイルにアクセスしてフォントやデフォルトのサウンド、壁紙などを取り出す方法を紹介いたします。

iOS 10のファームウェア

iOS 9までは、機種ごとに「.ipsw」ファイルが有りましたが、iOS 10以降からある程度まとめられて配信されるようになりました。

iOS 10 IPSWファイルのダイレクトリンク
https://ichitaso.com/ipsw-download-links/

こちらから使用されている「.ipsw」ファイルをダウンロードします。

今回は、iPhone 5sのファイルをダウンロードしましたので、「iPhone_4.0_64bit_10.0.1_14A403_Restore.ipsw」ファイルで説明していきます。

IPSWファイルの分解方法

Windowsなら「7-Zip」Macなら「The Unarchiver」を使用して展開できます。
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もともとがzipファイルと同じなので、拡張子がzipかipswだけの違いです。
1.一番大きいサイズの.dmgファイルをマウントする
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今回の場合、「058-41234-210.dmg」が2.19GBと一番大きいサイズで、ルートファイルシステム(ソフトのベースとなるファイル)のdmgファイルとわかりました。

iOS 9までは暗号化されており、復号化して上げる必要がありましたが、なぜかiOS 10.0.1はそのままダブルクリックでマウントできます。

Windowsの場合、「HFSExplorer」でdmgファイルを取り扱うことができます。

2.システムフォントやUIサウンドを取り出す
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dmgをマウントすると「Whitetail14A403.N51N53OS」というディスクイメージで開くことが可能になります。Macの場合、そのままだとFinderで操作しづらいので、⌘+Option+T → ⌘+Option+Sで使いやすくして下さい。
「/System/Library/Audio/UISounds」にアクセスすると、iOSで使用されているUIサウンドをドラッグ&ドロップなどで取り出すことができます。

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「/System/Library/Fonts/」にアクセスすると、システムフォントが取り出せます。

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「/Library/Wallpaper/iPhone/」はデフォルトの壁紙です。

まとめ

このように、iOSのファームウェアで使用されているファイルを簡単に取得できるので、そういったのが好きな方は試してみて下さい。

参考:iOS 10.0.1 SpringBoard-Headers